※「MC」2024年11月10日発行(第1247号)『YESとNOの間に』リリース時の特集記事を再掲載しています。
──表題曲の『YESとNOの間に』はかなり前から制作されていたとか。
天城「レコーディング自体は1年前とか?」
河瀬「まだ発売されていなかったんだ!? という感覚です(笑)」
──いろいろ思い出を掘り起こしてもらうとして(笑)、特に印象に残っていることは?
麻丘「dance videoの撮影がとにかくハードスケジュールでした。
前日は夏のライブのリハを夜までやっていて、そこからバスで撮影場所となったJR日立駅まで移動して、近くの温泉に入ってちょっとリフレッシュして。
日が昇る前に撮影を始めないといけなかったので仮眠を取ってすぐまた準備っていう」
天城「まだその頃は、みんなのテンションも高かった。
ちょっとヘンなテンションではあったけど(笑)」
麻丘「みんなで温泉行くって機会もあまりないので、(河瀬)詩さんとかと一緒にコーヒー牛乳の写真を撮った記憶があります」
河瀬「4人ぐらいで(笑)。
日の出のところを撮影したかったので、日が昇る瞬間をシビアにチェックしながらやっていました。結果、とてもキレイな映像が撮れたのでよかったです。
撮影したJR日立駅は太陽が昇る瞬間を見るために来る人もいるくらい、有名な駅だったらしく、そこに私たちの等身大パネルも展示していただいてファンの人たちが見に来てくれて聖地化してくれたのもうれしかった。
みんなで“ビジュいいよ!”って言い合って、がんばったかいがありました(笑)」
──曲の印象はどうでしたか?
天城「表題曲でここまで音が弾けた曲がなかったので、ナナニジらしいというよりは、新しい感じの元気な曲だなと思いました。
エンディングを歌わせていただくということで、アニメの『ATRI -My Dear Moments-』という作品を事前に調べていて、その印象でダークな曲になるのかなと思っていたら、逆にめちゃくちゃ明るい曲が来たのでびっくりしましたね」
河瀬「この曲はすでに夏のフェスで毎回歌ってきて、夏にみんなと盛り上がれる曲として定番化してきていて。
リリースされる頃にはもうだいぶ育っています(笑)」
麻丘「あと衣装が、直近の2作品がドレス系だったのが、久しぶりに制服調のナナニジっぽい衣装になっているところにも注目していただけたら!」
──カップリング曲『佐藤さん』もなかなかにクセが強いですね。
天城「NMB48さんでも名前の曲があったよね?」
麻丘「『北川謙二』!」
天城「そう! 秋元先生は、ときおり名前を入れてくる印象があったのですが、まさかナナニジの曲でも!? って驚きました。
最初に聴いたとき、つっきー(椎名桜月)に“聴いた?”って連絡しました(笑)。
つっきーも“パニックパニック!”って」
河瀬「私はユニット曲の『赤いバラの理由』のレコーディングをしていて、ブースから戻ったらこの曲が届いていたんです。
(ユニットの)3人で一緒に聴いて、“何これ!?”って爆笑しながら盛り上がりました。
セリフパートは誰が担当するんだろうね!? って」
麻丘「“あなたのお名前は?”っていうところのレスポンスが、ファンの方たちが自分の名前を叫ぶパートになりそう。
ライブになったらメンバーそれぞれにアレンジしたりして、絶対に面白くて盛り上がる曲になると思います!」
──それぞれのユニット曲についても。
河瀬「私たち蛍光灯再生計画の曲は過去4曲とも、基本的に失恋してきたんです。
5曲目の『赤いバラの理由』でついに恋が叶うか!? と思っていたら、やっぱり叶わずで……。
これは私が個人的に感じていることなんですが、蛍光灯再生計画で卒業していったメンバー3人が、赤やバラに由来している子が多くて。今までの蛍光灯再生計画の集大成みたいな曲だなぁという印象でした」
天城「気の抜けたサイダーの『声優になりたくて』は今の私というよりは、中学生の頃の気持ちでレコーディングしました。
昔ナナニジに入ったばかりの頃に、マネージャーさんに自分のやりたいことリストと、いつまでに達成したいかっていうのを書いて提出したことも思い出しましたね。
やりたいことや夢は内に秘めているよりも、ちゃんと伝えたほうがいいと思ったので。
今も、やっぱり厳しい世界で不安が募ることもあるので、そんなときはこの曲を聴くと救われます」
麻丘「晴れた日のベンチの『炭水化物祭り』は、今までレコーディングしたどの曲よりも時間がかかりました。
最初はテンション感がわからず、探り探りだったのがだんだん乗ってきて、最後が一番よかったよって。
で、また最初のほうから録り直したんです」
天城・河瀬「えー!(笑)」
麻丘「ヘドバンパートもあるので、どんな振り付けになるのかが今から楽しみです!」
──今、プライベートで楽しんでいることは?
麻丘「ドラマ好きなので、10月期の新ドラマが続々始まったところなのでワクワクしています。
今は『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』が四姉妹の話で、うちは三姉妹なので設定が似ているので今後が楽しみです」
天城「私は今、お笑いコンビのマユリカさんにドハマリしていて、『マユリカのうなげろりん!!』というラジオ番組が好きで、#170以上あるのを何往復もしています」
河瀬・麻丘「えー!」
天城「今の夢は、『マユリカのうなげろりん!!』のゲストに呼ばれることです!」
河瀬「ハマっていると言えば、しおり集めが最近またすごく楽しくなってきて、一気に25個くらい増えました。
お仕事ではじめて行く場所の雑貨屋さんを調べて、そこをチェックするのが楽しくて。
しおりはバリエーションが多い割に値段的にはリーズナブルなので、集めやすいんです」
──11月に開催されるライブの見どころをお願いします!
天城「準備がとにかく怒涛です! やることが多くて」
河瀬「看板になるユニットがセットリストの構成を考えているので、それぞれの色がすっごく出ています。
だからこそ曲があまりかぶっていなくて、覚えることが多いんですよね」
麻丘「私の所属する晴れた日のベンチは“ハッピー&パッション”をテーマにセットリストを決めているので、どの公演よりも消費カロリーが多いです」
河瀬「蛍光灯再生計画は“セクシー&カッコイイ”がテーマです」
天城「気の抜けたサイダーは、“ゆるっとゆるっと”です(笑)」
麻丘「新しい試みもあるので、みなさん楽しみにしていてください!」
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