※「MC」2023年12月10日発行(第1225号)『INVISIBRUISE』リリース時の特集記事を再掲載しています。
──2022年4月にメジャーEP「Reignition」でデビュー。デビューした当時の心境を教えてください。
ヨシタカ「長くバンドを続けてると色々あるなぁという心境でした」
タモツ「まさか俺らが!? という心境でした」
シュン「わーーお、すごーーい! です」
ヒサオ「我々の様なアンダーグラウンドのバンドがメジャーレーベルからデビュー出来た事がまず驚きでしたし、そんな中でもバンドの方向性を一切変えることなく活動を続けられている事に感謝しています」
──11月29日にはメジャー1stフルアルバムがリリースされます。
ヨシタカ「これまでの作品の中で1番バラエティに富んだ作品になりました」
タモツ「無事出せてよかったです」
シュン「たくさんの人に届けーー! です」
ヒサオ「EPやSingleに終わらずにフルアルバムを出せた達成感もあり、またバンドとしても様々なベクトルの曲達を生み出せた事に大変満足しています。
たくさんの周りの協力があってこそだと思ってます」
──タイトル『INVISIBRUISE』にはどんな想いが込められていますか?
ヒサオ「ギターの山里が考案した造語ですが、“invisible”と“bruise”を掛け合わせた『見えない痣』という意味を持っています。
誰しもが心に見えない痣や傷の様なものを抱えていて、それは身体が成長すると共に大きくなって行く様に膨らんでいくものかと思います。
ただそれはネガティブな物ではなくポジティブな意味を持ってしても同じ事が言えるのです。
結成当初からのオリジナルメンバーで長く活動してきて、メンバー同士の短所や長所色んな事を共有してきました。
僕たちは全て受け入れた上で、それでもまだ前に進もうと決意している。そんな想いが込められています」
──アルバムの聴き所を教えてください。
タモツ「「Paitient of Echo」、ずっと昔からやっている曲を今回録り直せてよかったです」
シュン「「Protopterus」の途中のギターとドラムベースが交互に音を埋めるパート。
激ムズなので聴いてほしいです」
──アルバムを制作していく中で、大変だった事はありますか?
ヨシタカ「それぞれ自宅でDAWで作曲を共有していたので最初は大変でした。
慣れた今はだいぶ楽になりました」
ヒサオ「歌詞制作はいつも苦戦してしまいます。
降りてこない時は本当に降りて来ないので、その瞬間は諦めるようにしてます。
今回はギターの福里も歌詞制作に携わってくれたことで、気の持ち様はかなり楽になりました。
感謝しています」
──今作にはバンド初のタイアップ曲となった、TVアニメ「ラグナクリムゾン」オープニングテーマ「ROAR」も収録。「ROAR」がきっかけで、ulma sound junctionを知った方もいるかと思いますが、「ROAR」の反響はいかがでしたか?
ヨシタカ「国内だけじゃなく海外の反響も大きくて良いきっかけになったと思います」
タモツ「YouTubeのチャンネル登録者が10倍くらいになっていて驚きました」
シュン「コンパクトな曲に仕上がったのでカッコよくて聴きやすいという声をたくさん頂いてます」
ヒサオ「国内外から多くの反応を頂いてますが、何よりも我々を長く知る方からの良いリアクションの方が特に嬉しく、今までのファンや仲間の期待なども裏切ってないんだなと、進む方向は間違っては無いんだと再認識出来ました」
──これから挑戦してみたいことはありますか?
ヨシタカ「まだまだアニメの主題歌やりたいですね!
各制作会社の方お待ちしています(笑)」
タモツ「インスト曲をやりたい!」
シュン「小説家さんに歌詞を書いてもらって共作」
ヒサオ「鍵盤の弾き語りが出来る様になりたいです。
ソロ活動の幅も広がりますし、音楽理論への理解も鍵盤からのアプローチでもっと勉強すべきだと思ってます」
──12月21日に渋谷GUILTYで行われる、ワンマンライブへの意気込みをお願いします。
ヒサオ「この日はもちろん新譜『INVISIBRUISE』からの楽曲が多数演奏される事を皆さん期待してるかと思います。
演奏はもちろんの事、ここまで費やしてきた時間や協力してくださった人たちの思いも音に乗せて、恩返しの気持ちも込めて届けようと思ってます」
──最後に、読者メッセージをお願いします。
ヒサオ「皆様いつもありがとうございます。
どんな音楽を演奏しようとも、変わらずに応援してくださる皆様を誇りに思います。
渾身のフルアルバムが出来ました。
まずはこの『INVISIBRUISE』という作品に触れて頂き、新しいulma sound junctionに会いに来て下さい。
12月21日・渋谷GUILTYワンマンライブお待ちしております」