数年前、付き合っていた女の子とディズニーシーに行った時の事です。
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
タートルトークというカメのクラッシュに質問して返答がもらえるアトラクションに行きました。
40人くらいの中から3回、1人選ばれて質問できるのですが、もしここで挙手して、選ばれたらプロポーズしちゃおう。
とふと思ったのです
1回目は小さな女の子。2回目は女子大生風の子だったと思います。
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
これはやっぱり選ばれないよなー
と思いましたが、とりあえず手はあげました。
彼女にはなにか別の質問する、と言っていました。
いつかプロポーズはするつもりだったので、ここで選ばれなくても別の場所でやればいいだけです。
むしろ、こういうサプライズは事前にアポとって指輪用意して、計画的にやるのが当たり前だし、、、
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
などと考えていたと覚えています。
しかしその考えは最後まで続きませんでした。
クラッシュの声が会場に響きます。
「そこの、3列目に座ってるジーパンの彼!」
それは、ぼくでした。
瞬間的に頭が真っ白になったのですが、なぜかプロポーズの決意だけは残っていました。
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
適当な質問で誤魔化そうなどとまったく思えず、行くしかない。と強く思ってしまったのです。
亀「君の名前はなんだい??」
僕 「○○です!」
亀「そうかい、○○。今日はどんな質問が俺にあるんだい?」
心臓が早鐘のようになっていたことが印象的でした。緊張はとてもしていましたが、言葉はスラスラとでてきました。
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
僕「実は今日、ここに一緒にきた隣の彼女と結婚したいのだけれど、いい方法を教えて欲しいです。」
たしかこんな風に聞きました。
一瞬、会場は静まり返りました。
様々な質問に慣れているはずのクラッシュも少し戸惑っているのが画面越しに伝わりました。
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
遅れて会場が少しどよめきましたが僕はどこを見ればいいのかわからずまっすぐ画面のクラッシュを見つめていました。
会場が暗かったので耳まで真っ赤になってることがばれなくてよかったと思いました。
亀「そうかぁ、、、そういうのはなぁ、直接ガツンとストレートに伝えちまうのが一番いいんだぜ」
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
クラッシュの言葉が一瞬つまりました。
そして画面のクラッシュは片目をつむり、いたずらっぽい表情で僕に言いました。
「なんなら、今ここで、しちゃうかい??」
その一言は本来なくてもいいはずで、なくても質問の返答は終われるはずでした。
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
しかし、クラッシュは恐らくわかってくれたんだと思います。
計画性もなにもない、運任せのだらしないプロポーズ作戦を。
僕は「はい」と答えました。
そしてその時やっと彼女の顔を見ました。
なにが起きているのかまったく理解していなかった彼女は駆け寄ってきたスタッフに促されて立ち上がり、マイクを持たされました。
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
亀「さぁ、○○、君の気持ちをぶつけてごらん?」
僕は彼女と向かい合い、まっすぐ目を見ます。
「僕と結婚してください。」
絞り出すように伝えました。
彼女はやはり状況が飲み込めず、オロオロとしていました。しかしやがて恥ずかしそうにかろうじてマイクで拾えるほどの小さな声で
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
「はい」
と言いました。
途端に会場から割れんばかりの拍手が沸き起こりました。
おめでとー!と叫んでくれた人もいたと思います。
彼女は照れ臭そうに笑いました。
クラッシュは画面の水槽の中で何度も宙返りしながらおめでとう!おめでとう!と叫んでいました。
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
そこから彼女の手をとって会場に一礼し、僕らは座りました。
そこからの流れは通常の流れに戻りましたがなにをしていたのかはほとんど覚えていません。
彼女の手がとても暖かったことは覚えています。
アトラクションの最後、クラッシュは
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
「○○、末永くお幸せにな~」
と言いながら海の彼方へと去っていきました。
会場が明るくなり、退場が始まり、様々な人が僕らの側を通るときに「おめでとう!」「お幸せに!」と声をかけてくれました。
程なくして、二人でアトラクションの外へとでました。
「指輪、用意しなくてごめん」
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
外へでて最初の一言でした。
「今度二人で選びにいこう」
そこでやっと、彼女は実感がわいたらしく、ポロポロ涙が流れます。
「絶対幸せになる」
そう言っていたのを覚えています。
今、彼女は妻となり、娘を授かりました。
— レフ (@yomomoyogi) 2018年10月29日
いつかディズニーシーに行った際、またクラッシュに会いに行き、手をあげてクラッシュにお礼が言いたいです。
落ちも笑いもない話ですが長々と、お付き合いありがとうございました。