お店で音楽を流したいなら著作権使用料は払いましょう!

2016年05月06日

お店で流す音楽BGMと著作権使用料の問題。これはお店を営業している人たちなら一度は直面し、今でも悩んでいる人が多くいる問題かと思います。
 
また音楽を流しているのにも関わらず、著作権使用料の支払いを拒んでいるお店もまだまだ多くあるのが現状です。
 
そんななか、
著作権に関する情報を知りたい人たちにぜひ読んでほしい記事が話題に。
 
それがこちら
 
こちらでは、
クラシック音楽の著作権に関して、JASRACとの一連のやり取りが書かれています。
クラシック音楽のみをBGMに流しているお店にはプラスになる情報だと思いますのでぜひ一度読んでみてください!
 
さて、ここからが本題です。
上記の記事を読んでいると、「???」と思ったヵ所がありましたのでの視点からいくつか書かせていただきました。
 
※上記リンクで紹介させていただいているお店を経営されている方は、著作権使用料の支払いに前向きな人です。
下記の文章は上記リンクで紹介させていただいている人だけに向けた疑問ではありません。
 
 
■音楽の著作権を扱っているJASRACの説明や情報が不十分。著作権の使用料を徴収する際にあいまいな行動をする
 
これはそのとおりだと思います。
たった一社のJASRACが、全国に何百万店以上もあるお店一つ一つに音楽BGMを流しているかどうか確証のある確認を取り、全て把握できていないJASRACが問題です。
 
今まで音楽を流していなかったお店がBGMを流すようになっているかもしれません。
それを全て把握する為には、全国に何万店あるかどうかの音楽を流していないお店を常にチェックしなければなりませんし、毎年何万件ものお店が新しくできたり潰れたり、いろんな手を使って支払いを免れようとしているお店の対応もしなければなりません。
他にも問題は山積みです。
 
それでも全国の大型複合施設~個人の小さなお店まで何百万件以上もあるお店で音楽が流れているか、一つのミスも許さず常に完全に把握ができていないJASRACが問題です。
 
そんなJASRACに不満があるお店はまだまだあるかもしれません。
 
 
■著作権使用料の支払いを嫌がるお店の方に疑問があります。
音楽BGMを流すのにそんなにお金は払いたくありませんか?
 
「著作権使用料」とグーグルで検索すると、著作権使用料の支払いをしたくないという意思がみてとれる記事がいくつも表示されます。
 
 
 
とても残念なことですが一つ解決策を思いつきました。
どうしても著作権使用料を払いたくないと悩むならば音楽を流すことをやめるという考えはいかがでしょうか。
 
著作権使用料を払いたくない→払わずに音楽を流す方法を探す
ではなく、
著作権使用料を払いたくない→音楽を自分のお店で流さない
という考え方をすれば、著作権使用料やお金にいちいち悩まずに済みます。
とても単純な考え方ですよね。
 
 
・ではなぜそういう考え方ができないのか?実行できないのか?
 
答えは明らか。
音楽BGMがお店に欠かせられない大事な一部だからです。
 
カフェ等の飲食店、雑貨や服を販売しているお店、ホテルや複合施設、などなどお客様と対面してお店を営業されている方ならもうわかっている方も多いと思いますが、音楽には人の心を動かす力があります。
 
いくつかわかりやすい例として、
ゆったりした音楽をBGMで流せば、お客様の平均滞在時間が伸びる。
アップテンポな音楽を流せば、お客様の購入意欲が高まる。
選曲のセンスで集客力が上がる
などなど。
音楽には見えない力があるのです。
 
実際に感覚でわかっている人も多いでしょう。
それなのに、年間で6000円~5万円、1ヶ月で500円~約4200円ほど金額すら払いたくないという気持ちが理解できません。
 
きっとJASRACの対応に怒っているお店や、音楽がどれほどの効果を生むのかがわからない、音楽は+αでしかないと思っている人もいるでしょう。
 
 
また、著作権使用料はよくわからないからJASRACから連絡がくるのを待つというお店も少なくないのかもしれません。
 
ただ私からして見ればそういったお店は、
家具屋さんからイスやテーブルなどを勝手に持って行って、家具屋さんから支払ってくださいと連絡がきたから支払う。
ということとあまり大きな差がないのでは?と感じます。
 
お店で音楽を流すことは必要だと考えているならば、JASRACに自ら連絡をし支払う必要があるのか、いくら支払う必要があるのか自ら行動してほしいのです。
お店に必要なものを買いに行くのと同じ感覚で。
 
 
家具や照明や調理器具などの有形とは違い、音楽は無形です。
家具や照明などの有形物と音楽を一緒に考えるなんておかしいと考える人もいるかもしれません。
しかし、音楽は家具や照明などと同じくお店の雰囲気を作ってくれる大事なお店の一部です。
 
音楽なんかただの飾りやおまけに過ぎないから使用料は払いたくないという人。
ぜひテレビやラジオ(インターネットラジオは不可)、クラシックなど著作権が切れた音楽を流してください。
こちらは許可も必要なく、無料で流せます。
 
もしも音楽を流すのをやめたあと、
「テレビやラジオを流しても店に合わない」「音楽がないとお店の雰囲気が寂しい」と感じたら、
音楽はイスやテーブルと変わらないあなたのお店の大事な一部になっているということを覚えていてください。
 

Copyright (C) 2019 レコード新聞社 All Rights Reserved.