REDLINE TOUR 2014 in ZEPP TOKYO ライブレポート!10月31日開催!【前編】
そして、3組目、3日間にわたって行われた"REDLINE TOUR 2014"のトリを務めることとなったアーティスト・MY FIRST STORYがついに現れた!!
monologueのSEが流れるや会場全体が狂喜の歓声で満ち溢れた。1曲目はピアノの美しい旋律から始まる新曲の「虚言NEUROSE」。ライブで聴いたボーカルHiroの声。ハードな場面でのキレはもちろん、伸びやかに歌う場面では音源よりもずっと甘やかで優しい声になる。予想外に女性ファンが多いのも納得だ。
不安定な舞台上のスピーカーの上に軽々と立ち上がると、両手を大きく広げ、そのシルエット全体がステージに浮かび上がる。モデルのように細く繊細な身体のラインに見とれている間もなく「かかってこい、Zepp!!!!」と攻撃的に観客をあおっていく。かと思えば3曲目「最終回STORY」ではマイクを客席に向けて「Sing it!!」と声をかけ観客と共に歌いながら距離を狭める。
「暴れる準備できてるか、Zepp」と声をかけて始まったシャウトが激しい楽曲「Zero Gravity」、そして続く「Black Rail」で観客の熱気は1つのピークに。歌い終え、マイクを高く上に掲げたHiroの顔には笑顔が浮かんだ。
「僕たちがREDLINEのオオトリを務められるとは思ってもみていませんでした。バンドを組んでから毎年呼んでもらっているこのイベントの創始者・鈴木健太郎に拍手を送りたいと思います。ありがとうございました」とREDLINEのオオトリを務めた感慨を述べたHiro。
そして、ここでメンバーから思わぬプレゼント。「さっき、ツアーグッズの話が出てたじゃない。俺らもいろいろ探してみた結果ですね…」と取り出したのは、手のひらに収まるほどの大きさの四角くて薄いパッケージ。REDLINEの協賛企業であるあの会社の製品だ。「REDLINE」のロゴ入りのそのツアーグッズを「男の子も女の子も、大切ですからね」と言いながら会場に撒きまくる。
熱望する女性ファンには、直接手渡す、という1コマも見られた。「俺もさ、ここにいるみんなとひとつになりたいんですけど、それはちょっとできないので…(笑)音楽でひとつになろうと思うんですけど、みなさん行けますか!?」というトークで6曲目「モノクロエフェクター」へ。
「俺ら全部かけて、どえらいこと背負って今日ここに立ってます。お前らも全力でかかってこい!!」というHiroの言葉で始まった7曲目「Second Limit」。観客のボルテージもHiroの言葉に応えるかのように高まる。
最後の楽曲「不可逆リプレイス」では、観客も男女問わず己の気持ちの高まりを全身で表現。Hiroも楽曲が終わると、観客席全体を見渡し、満足そうな笑顔でステージを去っていった。
アンコールでは、野球帽を後ろ向きにかぶって登場。2015年1月17日に新木場・STUDIO COASTで行われるワンマンツアー・ファイナルの告知も。「めちゃめちゃ演出凝ってます。たぶん、見たことない感じになるんじゃないでしょうか」というHiroの言葉に、観客席からもざわめきが。そして、アンコールの楽曲は「Take it Back!!」。ファンの手を取りながら歌う。
そして、最後はマイクを通さずに「ありがとうございました!!」と礼をして約3時間にわたった"REDLINE TOUR 2014" in Zepp Tokyo でのライブは終演した。
幕間では、中田クルミのDJに合わせてREDLINE TOUR 2013 10DAYS SPECIALの映像が流されていた"REDLINE TOUR 2014"。その際、スクリーンにはこんな言葉も映し出された。
「運命を一夜で変えることはできないが、あなたが進む方向は、一夜で変えられる。」
ダウンロードした音源にはなく、ライブだけで放たれる熱量の意味が、この言葉には表れているのだろう。この夜に、進む方向を変えた人もいたに違いない。いい曲を探して聴くのも音楽の楽しみ方だが、自分の道を歩み、それを「運命」へと昇華させたアーティストたちからライブでエネルギーをもらうのもいいのではないだろうか。